1. ホーム
  2. エンジニアリング
aboutus

エンジニアリング

 

設計段階から参画し、一貫したモノづくりを実現

金属技研では、主に技術開発本部(旧エンジニアリング事業本部)にて設計を行っています。お客様のご要求内容にもとづいて、エンジニアが設計を行い、その設計の妥当性をFEM解析やモックアップ試験などによって検証し、仕様書や図面にします。
その後、当社各工場で所有している製造技術(材料選定、機械加工技術、熱処理・表面処理技術、接合技術など)を駆使して製品を完成させます。

【これまでの実績】
技術開発本部(旧エンジニアリング事業本部)では、加速器と核融合分野の国家プロジェクトに関わる数多くの製品の設計製作を担当してきました。J-PARCの中性子実験に使用される装置や国際熱核融合実験炉(ITER)に使用される装置などが代表です。その他、大学の実験装置関係では、XMASS実験に使用される機器などを担当しました。

エンジニアリングについて

機能的にリンクされた万全のネットワーク

金属技研の研究開発・技術開発は、技術開発本部(旧エンジニアリング事業本部)が中心となって、いくつもの工場と連携し、それぞれ得意な製造技術と結びついて、製品が産み出されていきます。
そして、それらの製品が、お客様を通じて社会貢献に寄与するものと考えています。

機能的にリンクされた万全のネットワーク
設計段階から参画し、一貫したモノづくりを実現

エンジニアリング事例

加速器代表例

【製品名】衝突点ビームパイプ

製品概要

製品概要

日本の素粒子物理学実験を牽引する巨大加速器であるSuperKEKBにて使用される複雑な構造を持った真空チェンバーです。この加速器は電子と陽電子の衝突型加速器で、電子と陽電子が正面衝突する最も大切な部分に本製品は据え付けられます。本製品の中心部は衝突により発生した新たな粒子が透過しやすいように物質量の小さい薄肉のベリリウムを使用しており、冷却のため二重構造とし、その間に冷媒が流されます。両端部には他の場所から飛んでくるノイズとしての粒子などが検出器に入らないように物質量の大きいタンタルを使用してノイズをシールドしています。電子と陽電子は浅い角度で交差していますので、この2つの軌道を通すために両側が二股構造になっています。

J-PARCに設置された当社製「水銀ターゲット容器10号機」が順調に稼働中です

加速器

J-PARCに設置された当社製「水銀ターゲット容器10号機」が順調に稼働中です

当社が製造した水銀ターゲット容器10号機は、2020年11月に日本原子力研究開発機構が運営するJ-PARCに設置されました。 J-PARCは、水銀ターゲット容器設置後からビーム出力600kW運転を開始...

2021/04/14

加速器ターゲットの材料・製品の共同研究がMaterials Science Forum誌 (Online版) に掲載されました

加速器

加速器ターゲットの材料・製品の共同研究がMaterials Science Forum誌 (Online版) に掲載されました

当社社員が関わる加速器ターゲットの材料・製品の共同研究に関して、Trans Tech Publications Inc. 社の学術誌”Materials Science Forum Vol. 1024...

2021/03/19

日本加速器学会賞 特別功労賞を受賞

加速器

日本加速器学会賞 特別功労賞を受賞

第16回日本加速器学会の学会賞において当社常務取締役土屋将夫が特別功労賞を受賞致しました。 業績は、「加速器真空エンジニアリングと社会展開」。前職時代から38年もの長きにわたり加速器に関わる仕事に従事...

2020/12/08

NIMAに当社社員の論文が掲載されました

加速器

NIMAに当社社員の論文が掲載されました

当社エンジニアリング事業本部エンジニアリング部の張宰雄(ジャン・ジェウン)と共同研究者が、 NIMA(Nuclear Instruments and Methods in physics resear...

2020/12/03

J-PARC水銀ターゲット容器8号機 現在稼働中

加速器

J-PARC水銀ターゲット容器8号機 現在稼働中

弊社で設計製作を担当しました7台目となる水銀ターゲット容器8号機を9月22日にJ-PARC(大強度陽子加速器施設)へ納入しました。お客様であるJAEA様(日本原子力研究開発機構殿)ご指導の下、前製品の...

2018/05/11

ミュオンターゲット

加速器

ミュオンターゲット

製品概要 J-PARC(大強度陽子加速器施設)の物質・生命科学実験施設に設置される装置であり、グラファイト標的に加速された陽子を衝突させて、ミュオンを発生させる重要な部品。 製作技術 銅フレームとコイ...

2017/12/01

T0チョッパー

加速器

T0チョッパー

製品概要 中性子分光器の一種で、高速中性子による計測器へのバックグラウンドノイズを低減するための装置です。J-PARC(大強度陽子加速器施設)、MLF(物質・生命科学実験施設)へ4台納入。回転数:10...

2017/12/01

加速器用完全非磁性セラミック真空槽

加速器

加速器用完全非磁性セラミック真空槽

製品概要 X線自由電子レーザー施設SACLAにて使用するセラミック製真空槽で、真空槽内部は電子ビームが走る軌道です。完全な非磁性の製品です。 製作技術 製品寸法は、全長約830mm、セラミック部外形寸...

2017/12/01

ベリリウム窓

加速器

ベリリウム窓

製品概要 放射線の透過率が高く、加速器やX線源の窓などに用いられるベリリウムのろう付実績を多数有しています。写真の例は、世界最大クラスの大口径(φ460mm)ベリリウムを窓枠に接合した製品で、高い気密...

2017/12/01

水平方向コリメータ(可動マスク)

加速器

水平方向コリメータ(可動マスク)

製品概要 電子と陽電子衝突型の大型加速器であるSuperKEKBに配置されるコリメータ(可動マスク)は、ビーム軌道近くのハローを削る装置であり、素粒子検出器(Belle Ⅱ)のバックグランドを低減する...

2017/12/01

加速空洞・加速管

加速器

加速空洞・加速管

製品概要 電子加速器用加速管 金属技研は、長い間にわたり、真空炉を使用したろう付け技術を得意とし、主に電子線形加速器の加速管製作に取り組んでまいりました。 近年では、加速器の設計・解析において3次元の...

2017/12/01

茨城県向け真空散乱槽

加速器

茨城県向け真空散乱槽

製品概要 J-PARC(大強度陽子加速器施設)、MLF(物質・生命科学実験施設)に納入。結晶構造や原子配列の観測を行うための中性子回折装置の主要機器である真空散乱槽。2つの真空容器と1つのアルゴン内蔵...

2017/12/01

核融合機器代表例

【製品名】電子サイクロトロン共鳴加熱(ECH)用ミリ波広帯域偏波器

製品概要

製品概要

量子科学技術研究開発機構(QST)、茨城大学(三枝研究室)、当社の3者による共同研究を行い、超伝導トカマク型プラズマ核融合実験装置JT-60SAのECH(電子サイクロトロン共鳴加熱)に用いられるメガワットレベル対応の「ミリ波広帯域偏波器」を開発しました。

今回開発に成功したミリ波広帯域偏波器は、プラズマを加熱するための大電力ミリ波(周波数:110GHz、138GHz)を高効率で伝送でき、かつ回転可能な反射型回折格子付きの金属ミラーによって、任意の偏波を生成してプラズマに入射することができます。

本共同研究前に開発されたプロトタイプ型と比べると、熱損失を50%以下に低減するとともに、約4kg減の小型軽量化、また冷却効率の向上が達成できました。

核融合炉用NBI 電極(冷却水路内臓型)

核融機器

核融合炉用NBI 電極(冷却水路内臓型)

製品概要 JAEA(日本原子力研究開発機構)に納入した無酸素銅製のNBI(中性粒子入射加熱装置)電極です。 製作技術 弊社は、NBI装置の中でも極めて重要部分である電極を製作しています。この製品には、...

2017/12/01

Mo製加速電極

核融機器

Mo製加速電極

製品概要 国際熱核融合実験炉(ITER)に搭載される予定の中性粒子入射装置(NBI)で使用する電極と支持枠の試作品です。核融合を引き起こすためにはプラズマを1億度以上に加熱する必要があり、このプラズマ...

2017/12/01

ミリ波広帯域偏波器

核融機器

ミリ波広帯域偏波器

製品概要 量子科学技術研究開発機構(QST)、茨城大学(三枝研究室)、当社の3者による共同研究を行い、超伝導トカマク型プラズマ核融合実験装置JT-60SAのECH(電子サイクロトロン共鳴加熱)に用いら...

2017/09/11


実験装置代表例

【製品名】XMASS実験用PMT支持容器

製品概要

製品概要

本製品は、Newton5月号(2010年)に写真が掲載された東京大学宇宙線研究所 神岡宇宙素粒子実験施設に納入しました当社担当のXMASS実験用PMTホルダーです。材質は、無酸素銅を用い、宇宙線による放射化を防ぐため、溶解後90日間で製品として完成させました。

人工流れ星のALEと金属技研が語る コロナで変わる日本企業と働き方とは?

実験装置

人工流れ星のALEと金属技研が語る コロナで変わる日本企業と働き方とは?

ALE 岡島礼奈 様(左)と当社 則長美穂 世界初の人工流れ星の実現に挑む宇宙ベンチャーのALE(東京都港区)。方や金属加工のエキスパート集団、金属技研(東京都中野区)。一見、関係が遠そうな両社だが、...

2020/10/13

XMASS Project

実験装置

XMASS Project

製品概要 「XMASS」とは、宇宙に存在する未知の物質であるダークマター(暗黒物質)を検出するための実験装置です。諸外国でもダークマターの研究は進められていますが、決められた方法はなく、それぞれ国や研...

2017/09/11

拡散接合

実験装置

拡散接合

拡散接合概要 拡散接合とは、母材を溶融させることなく加熱・加圧保持し、接合面を横切って接合界面の原子を拡散させ、金属学的に完全な接合部を得る方法である。 (1)の状態のものを加熱、加圧して塑性変形によ...

2017/09/11

当社が活用している
FEM解析プログラム

ANSYS Mechanical

構造解析、熱解析:外力・自重および熱の条件を与えた構造解析に活用

ANSYS Mechanical
ANSYS Mechanical

MARC

 

非線形領域での構造解析:SPF(超塑性加工)のシミュレーションや高温での構造解析など非線形領域に活用

MARC
 MARC

ANSYS CFD

 

流体解析:流体の流れを見極めて設計に活用

ANSYS CFD
ANSYS CFD

ANSYS Maxwell

電磁力解析:過渡現象を含め電磁界中の外力を求め、構造設計に活用

ANSYS Maxwell
ANSYS Maxwell

金属技研の技術を活用した新製品・研究開発

技術情報
技術情報
熱処理、溶接、解析・分析など金属技研の有す技術を結集し、新しい製品や研究開発に取り組んでいます。

資料ダウンロード

  • 会社案内 技術案内(日本語)
  • 技術案内(英語)
  • HIP装置設備一覧
  • 真空ホットプレス一覧
  • 小型電子線照射装置「マイクロトロン」資料
  • ろう付け可能組合せ材料
  • MICROTRON Test Machine MIC1